お子様の予防歯科Preventive dentistry for children

虫歯にならない
お口に育てましょう! Grow your mouth
without decaying teeth!

虫歯や歯周病は感染症です。そのため、小さい時からしっかりと歯ブラシをしたり
お口の中をチェックすることで虫歯のリスクを軽減させることができます。

お子様のうちは、自分でお口の中を管理することはできません。
大切なお子様が将来、虫歯や歯周病で悩む事がないように、
保護者の方が虫歯予防に一緒に取り組んであげることが大切です。

虫歯予防の取り組み

フッ素で虫歯を予防しましょう

フッ素は大きく分けて4つの効果があります。
まず1つ目は、歯の表面をコーティングする効果です。歯は一番外側をエナメル質という組織で覆われています。このエナメル質は人体の中で一番硬いと言われていますが、虫歯菌が作り出す酸に弱く、溶けやすいという性質を併せ持っています。フッ素がエナメル質に吸着すると、エナメル質を構成するハイドロキシアパタイトがフルオロアパタイトという物質に変化します。フルオロアパタイトは、硬さなどの性質はハイドロキシアパタイトとあまり変わりませんが、酸に強い「耐酸性」という性質を獲得します。これにより、虫歯菌によって溶かされるのを防ぎます。
2つ目はこのフルオロアパタイトのアパタイト結晶の緊密化です。フッ素はアパタイト結晶を引き寄せる性質があり、結晶構造の密度が上がることによって、より強い歯になります。
3つ目は再石灰化の促進です。お口の中は通常中性〜弱アルカリ性に保たれていますが、食事やストレスによって酸性に傾くと歯の表面からカルシウムを含むミネラルが失われます。そのままにしておくと歯はどんどん溶けてしまうのですが、唾液を介してミネラルを歯に再度取り込ませることができます。これが再石灰化と呼ばれる現象です。フッ素はこの再石灰化を促進することで、歯が弱くなるのを防ぐ効果があります。
4つ目は虫歯菌が酸を作り出す能力を抑制する効果です。虫歯菌はエノラーゼ、フォスフォグリセロムターゼという酵素を利用して酸を作り出します。フッ素はこの酵素を抑制する効果があると言われており、虫歯を作るのを防ぐことができます。
このように多くの効果を持つフッ素は、近年多くの歯磨き粉に利用されています。しかし市販の歯磨き粉のフッ素濃度は低い物が多く、かなり長期間使用しないとなかなか効果を実感することはできません。当院では、医療機関専用の高濃度のフッ素を歯に塗る「フッ素塗布」を行っています。虫歯になりたくない、お子様を虫歯にさせたくないという方におすすめの処置です。

シーラントで
虫歯を予防しましょう

シーラントは、子供の奥歯や生えたばかりの永久歯の噛む面にある溝を、専用のプラスチックであらかじめ埋めることで汚れを溜まりにくくし、虫歯になるのを防ぐ予防処置です。歯を削ったりすることはないため、お子様でも安心して受けていただくことができます。

  • STEP
    歯面清掃

    歯の表面の溝をきれいに磨きます。汚れが残っていると汚れを餌にして虫歯菌が繁殖してしまうことがあるので、しっかりと汚れを落とします。

  • STEP
    歯面処理

    薬剤を使って、歯の表面を処理します。歯を削ったりする必要はありません。化学的に処理することで、専用のプラスチックが取れにくくなります。

  • STEP
    充填

    シーラント専用の素材を溝に流します。細かい溝にしっかりと流し込むことでより高い効果が期待できます。

  • STEP
    照射

    シーラント材は流し込むために、最初は柔らかく半固体の状態です。専用のライトを当てることでシーラント材が固まり、固定されます。

  • STEP
    完成

    しっかり固まっていることを確認したら完成です。シーラントに使用する専用のプラスチックは、徐々にフッ素を放出するフッ素徐放性という性質があります。物理的に汚れを防ぐだけでなく、化学的にも虫歯をブロックします。

キシリトールを
効果的に活用しましょう

虫歯にならない砂糖として有名なキシリトールは、すっきりとした甘みが特徴の糖アルコールです。砂糖の原料となるスクロースと同等の甘みがありますが、カロリーは6割程度で、加熱によって味が変化しないという長所もあります。口腔内細菌に分解されても酸が発生せず、虫歯の原因となるミュータンス菌の代謝を阻害することによって虫歯の予防効果があると言われています。虫歯にならない甘味料なので、お子様のおやつにおすすめです。市販の商品には通常の砂糖も含まれていますが、歯科医院専用のガムなどはキシリトール100%のものもあります。

PMTCで一歩先の虫歯予防

PMTCはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略です。目には見えないバイオフィルムという細菌の塊や着色などを除去して歯の表面をつるつるに磨きあげます。歯の表面の凸凹を少なくすることで、歯をプラークが付着しにくい状態にすることができます。食事の中にも色素は含まれているため、着色を取ると歯本来の美しさを取り戻すこともでき、歯がワントーン白くなったような印象になります。また、虫歯だけでなく、歯周病予防にも効果的なため、お子様からご高齢の方まで、どなたでも受けていただける処置です。

子供の時から
フロスを使いましょう

乳歯は永久歯と違い、歯と歯が面で接しています。そのため、歯と歯の接触面積が大きく、汚れが溜まりやすい環境です。歯ブラシだけでは汚れを全て取り除くことはできません。子供の頃からフロスを積極的に活用しましょう。歯と歯の間に隙間がある場合も、フロスによるお掃除が効果的です。歯に沿わせて使うようにしましょう。

ホルダー付きフロス device

保護者の方がフロスをしやすいように、ホルダー(持ち手)のついたフロスもあります。指でフロスを持ってお口の中に入れるのが難しい場合には、ホルダー付きフロスも使ってみましょう。